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眠り猫~2/22・猫の日にはるぽのアトリエにてリリース~

2022年2月20日

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―眠り猫―

 

✾眠り猫✾

 

一人、一本の杉の根本にしゃがみ込んで、泣く。

「こっちにおいで」

そんな私にいつも声をかけてくれるのは、あなた。

絶対に私の味方をしてくれる人。

 

一瞬の逢瀬と、あなたの言葉と、優しさが、私を一本の杉の根本から立ち上がらせる――……。

 

私は怖い夢をみた。
私は恐ろしい夢をみる。

 

それでも、あなたと過ごす日々を夢に見て、私はいつもの場所で眠る。

 

これは恋と呼ぶには深すぎて、愛と呼ぶには足りない物語――……。

 

✾彼と私と夢の中✾

 

これは迷える人の夢の中。

 

今日も私は迷い人を夢の中へといざなう。

少しでも心安らぐような夢を提供するために。

「どうか、幸せな夢がみられますように」

 

抱いてはいけない恋心。
知りたくなかった恋の苦しみ。

愛してはいけない人。
叶わない恋。

住む世界が違うのに。
それなのに、傍にいたいと思ってしまうの。

 

彼は誰かの為に動ける、とてもすごい人。

 

「私だけがダメなやつ」

 

✾君と俺と夢の中✾

 

もう会えない君を想って今日も眠る。

 

俺は人生みちに迷っている。
君を知ってしまったから。

 

もう君を知る前には戻れない――……。

 

きっと、寂しいのは俺だけ。
きっと、君が必要なのは俺だけ。
きっと、心を囚われてしまったのは俺だけ。

 

「胸が痛い。全部、奪うなよ」

 

日常が、過ごせなくなるじゃないか。

 

なぁ、時折漏らす、迷い人ってなんだ――……?

 

 

✾四季折々~私の好きなケーキ~✾

 

「いってらっしゃい」
「うん、いってくるよ」

そう言って、あなたは振り返ることなく、行ってしまった。

二人で毎年一緒に食べるのは、かぼちゃケーキ。

「次の秋には帰ってくるから」

その言葉を信じて、私はいつも通りの四季を村で過ごす。

だけど……

嘘なんてついたことなんてなかったのに、私の秋は、あの年からこなくなってしまった。

ねぇ、秋っていつまで?

 

 

✾四季折々~君の一番好きなケーキ~✾

 

「いってらっしゃい」
「うん、いってくるよ」

君の顔をみると心が揺らぎそうだから、振り返ることなく、僕は進む。

二人で毎年一緒に食べたのは、かぼちゃケーキ。

「えっ、どうしても行かなくちゃダメなの?」

君の優しさに甘えて、僕は村とは違い過ぎる四季を街で過ごす。

だけど……

嘘ばかりを重ねていたからだろうか、僕の秋は、あの年から来なくなってしまった。

ああ、君の秋って、いつまで?

 




 

私の秋は
僕の秋は

どこに行ってしまったのか――……。

 

あなたと私の
僕と君の

 

四季折々。

 

 

 

「眠り猫」

2022/2/22 猫の日よりはるぽのアトリエにて好評販売中♡

書籍はこちらから

 

✿収録作品✿

眠り猫
彼と私と夢の中
君と俺と夢の中
四季折々~私の一番好きなケーキ~
四季折々~君の一番好きなケーキ~

あとがき

 

✾ はるぽのアトリエ:https://haruposatelier.booth.pm/

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よろしくお願い致します!

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