陽によう
陽ようによう 炊飯器のスイッチを押す。 それを合図にグラスに注ぐのは、少し度がきつめのアルコール。 窓越しに日の光が差し掛かり、炊飯器が仏のごとく、輝きを放つ。 その光景を眺めな ...
私の散歩コース
私の散歩コース 「やあ、おはよう。今日も来てくれたんだね」 彼が今日も私に声をかけてくれる。もうすっかりと、彼の吐く息が白く染まり始めて、気が付けば私たちが歩く道には紅葉が多く散らばっ ...
四季折々~私の一番好きなケーキ~
四季折々~私の一番好きなケーキ~ 「いってくるよ」 「うん、いってらっしゃい」 そう言って、あなたは振り返ることなく行ってしまった。 四季折々~私の一番好きなケーキ~ & ...
ウグイスが鳴く夏に
じっとりと汗が滲んでくる。張り付いたTシャツ。寝返りを打つと広がるムワッとした空気。意識が少しずつ、夢から現実へと引き戻されていく。 暑い。蒸し暑い。 そんな気持ち悪さを掻き消すか ...