オリジナル童話

世界の子どもシリーズ過去編、現代編をお楽しみ頂けます♪
いくつになっても楽しめる物語をテーマにしています。
よろしくお願いします!

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その手に触れられなくても~episode6①~世界の子どもシリーズ―過去編―

その手に触れられなくても~episode6①~   「本当にいいのかい?」 「ええ、時間を稼ぐのなら、堂々としてる方がいい気がするの」  リアが背負っている黄色い巨大なリュックを、パナトリア ...

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生きる刻があるうちは~episode4②~世界の子どもシリーズ―現代編―

生きる刻ときがあるうちは~episode4②~    信号が変わった瞬間に駆けだしたその先にあるのは、不思議な洋装の一軒の茶屋。 『本日、臨時休業』  扉にかけられているのは、ケンの胸騒ぎを ...

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生きる刻があるうちは~episode4①~世界の子どもシリーズ―現代編―

生きる刻ときがあるうちは~episode4①~    数メートル向こうで、ゴオオと威勢のよい音を響かせながら、定期的に列車がケンを追い越していく。いつもは大して気にならないこの騒音も、今日は ...

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その手に触れられなくても~episode5➁~世界の子どもシリーズ―過去編―

その手に触れられなくても~episode5➁~    はっとすると同時に、パナトリアがわざわざこのタイミングで移動しながら耳打ちをしたこと、リアの表情を隠すようにしっぽを動かしてくれているこ ...

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その手に触れられなくても~episode5①~世界の子どもシリーズ―過去編―

その手に触れられなくても~episode5①~    尋問室から出ても、そこから視界に映る範囲には誰もいなくて、既に先ほどの尋問官や見張り役であったテトはここを完全に去っているのが分かった。 ...

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その手に触れられなくても~episode4~世界の子どもシリーズ―過去編―

その手に触れられなくても~episode4    目の前の丸く大きな水晶の中に、リアと尋問官の顔がまるで深海魚のように、奇妙に形を変えて映り込む。  リアの声に合わせて、尋問官が広げる本の文 ...

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その手に触れられなくても~episode1~世界の子どもシリーズ―過去編―

   かつて地球という惑星が誕生したその時、宇宙中が歓喜に沸いた。  何億年ぶりか分からない、生命体の誕生した惑星だったからだ。  それだけでなく、全てにおいて地球は特別だった。  何せ、こ ...

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その手に触れられなくても~episode0.9➁~世界の子どもシリーズ―過去編―

 チェルシーは紅色に金の混じった、菊柄の着物に身を纏い、優雅に正座して、筆をとり、達筆な文字を次々と特別な巻物に書き記していく。  一本に束ねられていた髪は、ハーフアップに結び直されている。その髪留め ...

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その手に触れられなくても~episode0.9①~世界の子どもシリーズ―過去編―

その手に触れられなくても~episode0.9①~    久方ぶりに天空城に颯爽とした風が吹き抜ける。その風に合わせてチェルシーの長い髪が揺れる。その髪に、チェルシーが手に持っている密書と同 ...

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その手に触れられなくても~episodeχ~世界の子どもシリーズ―過去編―

カイネの唄 ―Kaine no uta―   どこで生きるのか? ここで生きるのか? ここで生きるのが いいのか分からないの この胸の奥に ある感情だけが 私の心を保たせているの 恋をしてい ...

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