ループ・ラバーズ・ルール_レポート7「自由」
「……モゴロン……でない……」
初めての自由の時間というのは、酸いも甘いもをリファに経験させた。目的をもった一人時間の高揚感。そこから生じる期待とは裏腹に、モゴロンを手にするという幸福感を、リファは得ることができなかったのだ。
このガチャキューブには購入制限というものがあるらしく、一人四回までしか引けないのである。そして、全部で十四種類あるこれらの中でモゴロンは一つだけなのだ。
(……明日は……研究所……。次に来られるのは、明後日。……明後日も……ここに来る必要が……できた……)
リファは四つのガチャキューブを抱え込み、店の前で呆然と立ち尽くした。どうにもすぐに動く気にはなれなかったのだ。けれども、その瞳はガチャキューブ、もといその付近へと設置されている巨大なゴーカリマンのポップアップボードを捉えていた。
絶望的な気分は動く気を無くす一方で、リファの奥底にある闘志に火をつけ、脳を凄まじく速く回転させた。
「一か月……週に三日で……四回。……モゴロンなら……いける……」
そして、次の目標さえ決まればリファが冷静さを欠くことはなかった。
(……ファルネの到着時間と……あの人混み……。きっと……もうすぐ追手がセントパークに……くる。……なら……不自然なく……買い物をルール内でしているところを……見せておかないと)
リファは明後日以降もモゴロンを入手するためにガチャキューブを引くと決めた時点で、研究員たちにこのモゴロンを求めているというのを、悟られないようにしなければならない、という信念にも近いような想いに駆られていた。
(……買い物のルールは追加しなくちゃダメだから……今日の中から……ひとつだけ……ゴーカリマンをつける……)
リファはガチャキューブの中身を手早く出すと、金色のひとつ以外のノーマルキューブと呼ばれるそれを、証拠が残らぬようキューブ回収ボックスへと躊躇うことなく放り込んだ。
(ルール内の……買い物……。セントパークのショッピングモールにしかなくて……必要な……もの……)
リファはよく知る雑貨屋の横の横にある店へと足を運び、あえてゆっくりと店内を歩き始めた。
「……っ、いらっしゃいませ。何か……お探しですか?」
声をかけた店員はリファの顔と恰好を見て、ひどく驚いたような表情をすると共に、若干声を上ずらせた。ここは所謂手芸屋で、察するにモール内でもブランドショップにしか寄り付かないジョウセイ高校の、それも制服を着た子が来るのが珍しいのだろう。
リファはそれを利用して、相手の記憶に残りやすいように、質問してから購入するという、リファの中では高度な手法となる、一般的な買い物のやりとりのひとつを、真似てみることにした。
「……手芸セット……ありますか? ……ほつれを……応急処置的に……治せる程度の内容がいい……です」
ちょうど、体操着を入れている適当にそこら辺の店で購入した袋の端がほつれ始めていた。まだ使えるために準備は必要ないとの判断であったが、非常に面倒ではあるが、モゴロンのためならば、ジョウセイ高校の子はちゃんとしているというルールの元、ほつれの修繕をするのはきっと、良いことだろう。
「か、畏まりました。こちらでございます」
かなり大きなものから小ぶりなものまでズラリと並べられていたが、リファは決して、好き好んで修繕をするわけではないため、表向きの形が保たれればそれでいいのである。
「……学校にも持ち運べる方が……便利なので……これで……」
最もらしいそれを並べて、リファは小ぶりな裁縫セットを購入した。ちょうど背後に研究員のそれらしき人影を捉えた頃合い、リファは堂々と店内から出て、彼らに目的があってセントパークに寄ったことを印象付けたのだ。
研究員がリファの姿を確認してすぐ、その者はリファのことを報告するどころか、ただ黙って跡をつけ始めた。彼の記憶に深く残るよう、リファは購入したものがよく目に入るように、ファルネに乗車中、裁縫セットの入った袋を目立つ位置で持って自宅を目指した。
リファが自宅へと入る頃、窓際のカーテンの隙間から確認できる範囲で彼はいつも通りポータブルデバイスを触り始めたので、恐らくは自身の失態を隠すため、今回は見失ったのではなく、寄り道を尾行したと報告しているに違いないと、リファは判断する。
リファはルール内の買い物を本当にルール内にするため、その晩は体操着入れのほつれを、買ってきたばかりの裁縫セットを用いて直し始めた。けれども、ゆっくりと規則的に動く手に反し、頭の中は忙しなく様々な思考でひしめき合っていた。
(セントパークに……毎日寄り道するほど……買うものが……思い浮かばない……。理由が……いる……)
「……社会勉強……」
恐らくはユーキとテレビとやらのお陰であるのだろうが、リファは研究所の者が思うよりも社会のルールというのを目まぐるしいスピードで身に着けている。
例えば、本当は自分で修繕はせずとも、ジョウセイ高校の子であれば修理業者に頼んだり、買い直したりする子が多いことも、そもそももっとブランドの壊れにくい頑丈な、それこそショッピングモールでは手に入らないような袋や鞄を使っていることも、頭の片隅で観察がてら理解はしている。
「……ファルネと……定期パス」
(買い物じゃダメ。明後日からの目的地はやっぱりここではなく……ジョウセイ駅。ジョウセイ駅まで……気まぐれに……)
「……毎日……散歩する」
―ガチャキューブ発売日翌々日以降―
リファは次の帰宅日から、緻密な計画の元、社会のルールを理解できていないフリをして、ファルネの定期パスに興味を示し、ハマっているフリをして乗車と下車を繰り返し、豪快な散歩作戦を開始した。
まずはあえて研究員が聞いているところで、先日のセントパーク駅での下車時のことを引っ張り出し、ユーキに定期パスの使い方について確認をしたのだ。そして、その場ですぐにジョウセイ駅の改札を通っては出て、また通るというのをやってみせた。
リファはそれらを印象付けた上で、さらにはファルネに興味があるよう、駅の改札やホームで熱心にファルネを観察しているかのように、振舞い続けた。
(今日も……偶然……撒く)
リファはその日から本当に思いつきで下車しては、見張りをうっかり撒くというのを繰り返した。降りる駅は、本当に気まぐれ。リファにも、誰にも、予想などできはしない。
ふらっと降りては、再び乗車。念のため、ファルネの写真というのを、ポータブルデバイスでいくつか撮っては、緻密にその時刻表というのを計算し続けた。
さらには降りたその時に誰もいないのを確認できた暁には、時折一駅分徒歩を混ぜたりして、ジョウセイ駅へと戻っては、高架下へと赴き、ゴーカリマンのガチャを引き続けたのだ。
無論、見張りもそれは熱心にリファのことを追い続けた。ただ、リファにとって完全に撒けなくても良ければ、見張りも最終的にリファに追い付けばそれでいいのである。
リファの目的は途中の空白の時間、ガチャキューブを引くことであり、彼らは最終的にリファが自宅へと戻ったことの報告さえできればそれで良いのだから。
そのためにリファは必ず、彼らが研究所へと報告しないギリギリのところで、あえてリファの姿を捉えさせ、一定の距離を保って、共にファルネで自宅へと戻るというのを、怠らなかった。
研究所は、リファが脱走するのを恐れているのだ。けれども、リファは逃げ出すつもりなど毛頭なければ、そもそも、逃げ出す場所もこの世界のどこにもないのである。
リファのこれまでの確認で言えば、見張りに来ているのはあくまで研究所の中でも滅多にリファと顔を合わすことのない、ピラミッド構造の末端の職員だ。故に彼らは途中でリファを見失ったなどと、上には恐ろしくて報告などできはしないのだろうし、実際、先日も報告をしてはいないようだった。
そうでなくとも、本来、リファを監視することは禁じられている。そのために研究所の者がリファの放課後の行動にとやかく言うことは、現時点ではなかった。
無論、リスクがないわけではなかったが、このモゴロンをこっそりと手に入れるというルール自体、本当にリファが創り上げたルールなのだ。バレたところで、特段罰を受けるような内容ではないだろう。
ただ、リファがモゴロンを求めているというのがバレてしまうと、ひとたびリファにとっての心の拠り所を、何か大切なものを、失ってしまう気がしたのだ。
それらを避けるために、リファは全力でファルネが気に入ったかのように、演じ続けた。
そして、リファの入念な確率の計算的にも、モゴロンを入手できる日は、そう遠くないはずであった。
―ガチャキューブ開始十日目以降―
「……今日も……でなかった」
一体、どうしたというのか。モゴロンはノーマルキューブのひとつだというのに、どうしても、どうしても、出ないのである。
(もう、計画を開始して五回目の挑戦だ。……二十回引いて、どうして出ない?)
ゴーカリマンのこのガチャキューブは、ノーマルキューブの割合が九割以上を占めている。ノーマルキューブは全部で十種。それで言えば、十四種といえど、ほぼ十分の一の確率といってもおかしくないものだとリファは思っていた。
さらには何故か、ノーマルキューブの中でもリファが引くのはゴーカリマンとレディーマンばかりなのである。
(ガチャキューブのルールが……理解しきれてない……のかも)
リファにとってガチャキューブのルール、というのは想像以上に難しかった。どれほどに確率を計算しようが、その答えは数学的な統計ではなく、本当にガチャの結果そのものが、唯一の正しい答えなのである。
ゴールドだろうが、ノーマルだろうが。レア度はさておき、高架下では一向にゴーカリマンとレディーマン以外、でないのである。
「場所が……悪いのかも」
(それにそろそろ……散歩をして撒くのもきつい。日に日に降りたことのある駅に、何人か配置されはじめている)
「堂々と……撒く……」
そこでリファは、高架下でのモゴロン入手計画を諦め、最初にガチャキューブを引いた、セントパークに目的地を移すことにしたのだ。
初めて下車したのがセントパークであること、そしてあそこは人気のエリアであるから、リファが今後も利用すると目をつけられたのだろう。どうもセントパーク駅には、跡をつける者とは別に、初めてガチャキューブを引いた翌々日には人員が配置されていたのだ。
それだけでなく、下車するかどうかというのも、気まぐれでは片づけられないくらいに、セントパーク駅はチェックされているのである。リファが乗車するファルネがセントパーク駅へ到着する度に、追跡者が必ず、ポータブルデバイスを操作するのだ。
リファは情報を得ようと、注意深く、ファルネの窓から駅の向こうを確認した。すると毎回、追跡者のポータブルデバイスの操作タイミングと同じ頃合いにそれらを操作し、絶対にファルネに乗らない者、明らかに買い物目的でない、誰かを探す者を見つけたのだ。
それが確信に変わったのは、偶然に同じジョウセイ高校の制服とそっくりな服を着た子がセントパーク駅のホームにいたことがきっかけだ。ジョウセイ高校の生徒は基本的にファルネは利用しないので、遠目から制服だけを見て、リファがセントパーク駅で降りたと勘違いしたのだろう。追跡者も慌てて下車し、全員がその制服の子を追いかけだしたのだ。
程なくしてファルネが発車し、全員がその少女がリファではないことに気づいたようであった。リファは良い機会だと思い、あえて先ほどいた車両からすばやく移動し、セントパーク駅側から死角になる位置に腰かけて、彼らの様子を、向かいの席の窓に映るぼんやりとしたシルエットを追うことで確認した。彼らは慌てて周りをキョロキョロと探すような動作をみせ、どこかに連絡しているようであった。
その日はファルネを折り返し、難なく高架下でガチャキューブが引けたのでそれでよかったのだが、それだけでなく、今後のために得られた情報というのは大きかった。
(見張りと……降りるタイミング……セントパークを降りた後の人員の配置が……気になる)
「ファルネは……もう十分楽しんだ……」
(追跡者がいる状態で……ガチャキューブを……引く)
リファはセントパーク駅を堂々と使う方向で計画を練り直した。逆にセントパーク駅だけを下車しないのも不自然であるし、ちょうど良い機会なのだ。
それに意図的に撒こうとしていることに気づかれない方が、本当に撒きたいときに、撒きやすいだろう。
「それなら……帰宅後にたっぷりと……時間をかける方が……いい」
(自宅で過ごす時間も省けて……一石二鳥だ)
そこでリファは、追跡は相手が思うように成功していると認識させた上で、お目当てのガチャキューブのみをこっそりと引くことにプランを変えたのである。次の自宅滞在日から、途中下車をせずに、今度はあえて帰宅してから、両親と呼ばれる人にバレぬよう家を出るということを繰り返し始めた。
自宅に関しては、両親が鍵を締め切るのが、彼らが眠る前、二十二時頃のため、それまではリファもバレさえしなければ好きに動きまわることができるのだ。さらに言うと、自分で食事を用意する必要があったので、これまではサントウ口駅前の弁当屋で夕飯を購入してから帰宅していたが、それをやめたのである。本当のお目当てはガチャキューブであるものの、見張り含め、両親に外出したことを問われても、リファは夕飯を買う目的で外出していると主張することができるからだ。そしてそれは同時に、リファがセントパークへと行く理由を強めた。身体を動かすには、エネルギーとなる食事がいるとう人間の絶対的なルールがある。リファにとって、ルール内ならば、堂々と、やはりセントパークへと向かってもいいこととなるのだ。
リファは登校時のファルネにいる間中、ポータブルデバイスでセントパークの大型モールの施設図を確認した。そして、一軒の素晴らしい店をみつけたのだ。そこは人気のレストランであるのだが、テイクアウトも行っており、何より、店がゴーカリマンのガチャキューブの斜め前に位置しているのが非常によかった。そこで注文をし、レジ横に腰かけると、店内に入らない限り、リファの姿は分からなくなる。さらにそこから手洗いに行くフリをして廊下を抜けると、店内からも店の外側からも、リファの姿が完全に見えなくなるのである。このルールの抜け道というのを最大限に生かすため、リファは準備も怠らなかった。
例えば、両親が自宅の前に人がウロつくのを拒んだために、表向きは、本当はリファの見張りをすることは禁止されている。だからあえて、リファは面識のない、研究所の用意したであろう一般人に紛れ込む追跡者の一人に接触してみたのだ。道を尋ねるフリをして。
「……すみません、……このお弁当屋さん、どこにありますか?」
選んだのはサントウ口の、既に潰れてしまった、駅から少し離れた弁当屋。見張りはリファから接触してきたことで、相当に焦ったのだろう。リファにリファを見張っていることを、本来ならば気づかれてはいけないのだから。
「あ、ああ。そこは……確か……」
話しながら、イヤホンで何かしらの指示を聞いているのをリファは興味のないフリをしながら、しっかりと盗み見た。すぐに答えずに指示を確認するあたり、この見張りはサントウ口駅付近の土地勘はないのだろう。この指示待ちの不自然な間を、リファは日頃のコミュニケーションに慣れていない自分の性質を存分に生かし、リファがいつも通りの振舞いをすることで、不自然にみえないようこちら側から装った。
「あー、お、思い出した。ここ、もう潰れちゃったんだよ」
「……そうですか……」
(きっと、この人なら……撒ける)
リファがセントパークへと向かうことを遂行したのは、この直後。リファは小さくお辞儀をし礼を言うと、堂々と素晴らしい定期パスを利用し、ファルネの改札をくぐったのだ。
このリファの行動は見張りはもちろん、指示を出している研究所の者でさえ、予想外であったのだろう。リファは偶然を装い、弁当を買いに行く時間を、ファルネの到着時刻に合わせていた。改札をくぐってすぐに来たファルネへとリファが乗ったため、見張りはリファと共にファルネに乗車することができなかったのだ。そして、リファが帰宅後であったがために、その日は駅の向こうに配置されていた見張りは既に解散後であったようで、セントパークに到着さえできれば、ガチャキューブを引くのは容易であった。
そしてそのことをきっかけに、リファに近づけさせ過ぎず、あえて追跡させることで、リファはこの素晴らしい一軒の店から手洗い、手洗いからガチャキューブまでの死角を確実にものにしたのである。
直接的な接触を恐れるため、見張りたちも手洗いまではついてはこない。一度ほど、ガチャキューブが並んでいて、あまりにも手洗いから戻るのが遅くなり、様子を見に来た見張りと遭遇しそうになったこともある。
あの時は流石のリファもヒヤリとしたが、咄嗟にあえてモールをウロウロとしたうえで、本当に別の買い物をして誤魔化すことで、リファは自分の真の目的を隠し通したのだ。道に迷うフリをしてドラッグストアへと赴き、男性の見張りが多いのを利用して、本当はその日すぐに必要ではなかったけれど、近いうちに使用することになるので、ルールには反していないため、生理用品を購入することで、追手をいつもの配置へと押し戻したのだ。さらにこのことは、以降の見張りに距離を保たせることへとも繋がった。そう、リファはちゃんとルールを守りながら、モゴロンを求め続けたのだ。
それでもどうしても、セントパークでもゴーカリマンとレディーマンしか出ず、最終日を目前にして、セントパークのガチャキューブが売り切れてしまったのだ。それは偶然にも、リファがその日の四回分を引いてすぐのことであった。
「やだ、売り切れだなんて~」
「これって、明後日までだからもう補充されないのかしら……」
「あーあ、最後までゴーカリマンでなかったなぁ」
リファの次に引いた人が、二回目を引こうとして、嘆いていたのを耳にしたのだ。
「……ここは、もうない……」
リファはそれを忘れぬようにしっかりと記憶し、ガチャキューブの最終日、あの高架下も売り切れてしまっては困るため、ユーキに申し訳ないと思いつつも、最終日だからこそ、研究所の者にバレても、防犯目的にひとつ追加したことにすればよいと、目的がモゴロンであることさえ知られなければよいと、誰も撒かずに引きに行く決意をしたのだ。
ただどれほどに強い決意であっても、ガチャの結果というのをリファはものにすることができなかった。
やはり、ゴーカリマンしか引くことができなかったのだ。
リファは最後まで、ガチャキューブのルールというのを、理解しきれなかった。
最終日のあの日、もうモゴロンは手に入らないのだから、ガチャキューブを引くために色々と記憶をする必要は本来ならばなくなっていた。
『別にさ、買い過ぎたら人に分けることだってあるだろ?』
『そこで俺らバンドの練習してるから、よかったらいつでも遊びに来て。余ってるモゴロン、分けられるからさ』
けれども思いがけず、もう手に入らないはずのモゴロンを優しい人たちが分けてくれたのだ。
眉と笑顔が印象的な人と、柔い声の人。
二人とも手をポケットに突っ込んで、のそのそと、似たような歩き方をする。
きっと、もう会うことはないと思っていたのに、あの人たちがモゴロンを分けてくれると、言うから。
リファはこの二人を、記憶した。
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このレポートの該当巻はⅡです
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ループ・ラバーズ・ルール更新日
第2・第4土曜日