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かぼちゃを動かして!⑩―フィフィの物語―

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かぼちゃを動かして!⑩

 

 二人で並んで歩く屋敷までの帰り道。不思議と風はやんでいて、特にエプリアが詠唱をしなくても、毒草の花粉を気にすることなく、進むことができている。
 なんだか、足取りは帰りの方が軽やか。歩くペースだって意識をしなくても、エプリアと同じくらい。速いとか一緒とか、そんなことを考えなくても、歩いていたら自然と横になるのだ。
 フィフィにはそのことがすごく嬉しくて堪らない。
 けれど、フィフィの腕には小瓶が3つほど抱えられていて、気持ちはとっても大忙し。だってしっかりと蓋はしているけれど、万が一、涙が零れてしまったら大惨事だから。何せこれは、あの洞窟の八色蜘蛛の涙なのだ。
 時折、フィフィの「ふへへ」ともれ出る間抜けそうな笑みに、瓶と瓶がカチャカチャと小さくぶつかりあって、絶妙な合いの手を入れる。
 フィフィの腕の中で3つ揃って踊る小瓶の中の透明な涙が、日の光に反射し、なんだか虹色に輝いているかのようにみえてくる。
 フィフィには腕に抱えられているこれが誇らしくて堪らない。
 ついニマニマとしてしまうフィフィだったが、行きの道中とは違う、もうひとつのことに、全く気付かないでいた。
 あとほんの少し進むと土の道へと再び入るであろうところで、フィフィの横、頭2つ分くらい上から声がとんでくるのだ。

「ねぇ、フィフィ……」
「はっ!」

 嬉しくて嬉しくて、フィフィは腕に抱えた小瓶を運ぶことに夢中になってしまっていたが、エプリアはずっと、洞窟を出てから黙ったまま。
 これまでずっと声をかけてくれていたのに、よくよく考えると、突然にエプリアが黙ったままになってしまったのは、何か事情があるのかもしれない。ゆっくりと視線をあげ、その青い海のような瞳を見つめようとするも、エプリアは前方をみたままで、こちらに視線をあわせてくれない。洞窟に行くまではフィフィの目をみて話してくれていたのに、その事実に気づくと途端に不安になってくる。

 もしかしたら、助手をしただけで小瓶3つ分はもらいすぎなのかもしれない。フィフィ、欲張りだったかも。

 けれど、ディグダが欲しいという魔女の薬がどれほどの八色蜘蛛の涙がいるのか分からない。うーん、と小さくうなり、とりあえず1本分は確実に貰えないかエプリアにお願いしてみようと、意を決してフィフィから声をかける。

「あのね」
「あのさ」

 そうしたら声が被さって、やっとエプリアがフィフィと視線を合わせてくれる。何度か瞬きをして、先にどうぞ、とでもいうように、エプリアがゆっくりと一度、頷いてくれた。
 だからフィフィは、そっと腕に抱えている小瓶のうちのひとつを脇に挟み、残りの2つを右手と左手にしっかりと握ってエプリアに差し出す。

「助手をさせてくれてありがとう。一つだけ、もらってもいい?」
「ん?」

 そしたらエプリアは固まってしまい、また何度か瞬きをした後、ふっと優しく、今まで見せてくれていた穏やかな笑みを浮かべて言う。

「ああ、ごめんね。ちゃんと話してなくって。それは全部フィフィのものだよ。それで、あとでミス・マリアンヌから預かってる報酬も渡すね」
「やった! いいの?」
「うん。フィフィの頑張りだから」

 フィフィは満面の笑みを浮かべ、3つの小瓶をもう一度腕の中に抱えなおすと、ぎゅっと強く、愛おしさいっぱいに抱きしめた。

 使い終わったら、この小瓶は記念にポプリを入れなおして飾ろうっと。

 そんなことを思いながら、ふと、そういえばエプリアからも話しかけられていたことを思い出し、慌ててもう一度、エプリアの方を見上げる。
 じっとその瞳を見つめ、続きの言葉を待ってみる。
 すると、数十秒後くらいだろうか。エプリアが視線を逸らしたかと思うと、困ったように頬を搔きながら口を開くのだ。

「あ、あのさ……さっきの涙の採り方……」

 そこまで言いかけ、エプリアはゆるゆると首を振って、フィフィに向き直る。

「いや、何でもない。涙と一緒にどうしても欲しい材料があるんだ。分あれば採ってこれるから、少しだけ、待っててくれない?」
「え、うん」

 すると、エプリアは「大丈夫、本当に5分だけ。試験もあるし、急ぐから心配しないで」と言うと、またペンダントを出して、トントンとペンダントの裏面を2回ほど指で叩いた。

「わ、わぁあ」

 ペンダントが光ったかと思うと、エプリアの真ん前に小さな窓のようなものが、空中に浮かび上がるような形で突然に現れたのだ。思わず声をもらしたフィフィに、エプリアは何も言わず、ゆるりと微笑む。
 エプリアはその窓を開けると、そこからマントと香水用の瓶を手早く取り出したのだ。その様子をまじまじと見つめていると、マントや香水用の瓶が置かれていたのはちょうど窓越しの机の上だったようで、その机の向こうには先ほど使った大きな鏡や、フィフィに使わせてくれた木の台が顔を覗かせていた。

「じゃあ、ちょっとだけごめんね」

 そう言いながら素早くマントに香水を吹きかけて、香水用の瓶をエプリアは窓の向こうの机の上に戻した。
 そして、トントンとまたペンダントを指で叩くと、あっという間にその窓は姿を消してしまったではないか。

「わ、わわわ」

 驚きのあまり、間抜けな声しか出せないでいると、ふと横をみればいつの間にかエプリア自体も姿を消してしまっていたのだ。

「え?」

 さっきまで確かに横にいたはずなのに、エプリアの姿が360度、どこを見渡しても、影ひとつ、みえないのである。

「エ、エプリア?」

 もしかしたら、どこかの木と重なって一時的に見えなくなっているだけかも。そう思い、フィフィはこの辺りを数歩程度、移動しては左右をキョロキョロするのを繰り返し、エプリアの姿を探してみた。
 けれどもどうしても、後ろ姿はもちろんのこと、影でさえ、みつけることができなかったのだ。
 もうあと少し進めば森を抜け、土の道に出るだろう。この距離であれば、先ほどのコウモリの巣を採りに行ったときと変わらないくらいだ。
 だから何てことはない、そう思うのに、たちまち森中の木々がフィフィを惑わすように、不気味に風に揺られ始めるのだ。

 エプリアが戻ってこなかったらどうする?
 本当に分で戻ってくる?
 ここに置いてかれたら?

 必死になってもう一度その辺りをウロウロとしてみるけれど、やっぱり姿なんてみえない。

「ど、どうしよう」

 例えば、フィフィにとってエプリアは頼もしくて、一緒にいてくれたら安心する。けれども、エプリアにとってはどうなのだろうか。
 先ほど、偶然にも魔法を使わない個所を手伝わせてもらったけれど、到底、フィフィがエプリアを頼もしく思うほどには、フィフィがエプリアの役に立てているとは思えなかった。
 あの時、洞窟で何が起こっていたのか、まだフィフィには明確に理解ができていない。ペンダントの不思議な光が気になるし、先ほどの窓だって気になる。気になるのに、魔法の使えないフィフィは、その全てを知らないし、何一つ、エプリアのように使うことはできないだろう。

 エプリアにとってはフィフィがいない方が、移動も何もかも、きっと楽にきまってる。

 そんな風に思ってはいけない。そう思うのに、フィフィはこの突然に襲い掛かる不安をぬぐうだけのものを自分の中にもってはいなくて。どうしようもなく、その場にしゃがみ込む。
 気が付けば太陽に雲がかかり、温かな日の光は隠れてしまい、どこか肌寒さを感じさせる。じっと足元をみると、新品だった真っ黒の靴にはコウモリの巣の藁に加え、洞窟の中でついたに違いない、泥のようなシミが増えていた。耳にかけていた長い髪がサラリと落ちると共に、腕の中でカチンと3つの小瓶が小さくぶつかり合った。

 フィフィ、やっぱり、ひとりじゃまだ何にもできない。

 エプリアと少し離れるだけで、こんなにも不安になってしまうのだ。
 けれど、何度も小さく頷いて、フィフィは自分に言い聞かす。

 フィフィはまだ何もできないけれど、エプリアは優しい人。

 例えば自分の中に、自分のことを信じる何かを見出せなくても、エプリアの中にはそれが見出せる。
 エプリアはたくさんの言葉をくれて、フィフィに一緒に頑張る機会を与えてくれた人。エプリアがフィフィを信じると言ってくれたのだから、少し離れただけで不安がってはいけない。
 ゆっくりと立ち上がり、辺りの木々を見て回る。

「方向的に街はあっちかな」

 フィフィは今から屋敷に帰って、魔女の薬を作って。ディグダと契約してかぼちゃを動かして、人間を脅かさなくてはならないのだ。
 よく街や村の人たちが、ハロウィンの時期になると、空が暗くなる頃合いに森の手前の方まできては肝試しをする。そんな彼らは、フィフィたちの屋敷はもちろん、コウモリたちも、八色蜘蛛も恐れて、あの向こうの大木までしか森の中へは立ち寄らない。
 だから近くでみるよりも、村人たちからみて、大木からこちら側でジャックオーランタンが不気味に動く方が、きっと怖いに違いないのだ。
 そんなことを考えながら、かぼちゃを動かすコースをおおよそ決め、木々の並びや枝の伸び方を、じっと観察していく。
 たとえ自分がまだ未熟であっても、たとえ数分であっても、できない自分を嘆いたり、相手を疑って怯えて待つのではなく、今の自分でも、今の自分が置かれてる状況でできることをしながら待っていたいと思ったのだ。
 そうしたらまた、待ちに待った声が頭上から響いてくる。

「ははは。フィフィ偉いね。もう試験の準備?」

 木を観察していただけなのに、どうしてかぼちゃの動かし方の下見だとわかったのだろう?

「あのね、実はね!」

 嬉しくてニコニコと笑いながら声がする方を向くも、エプリアの姿がやはり、見当たらない。

「…………?」

 あれ? 今日はずっとエプリアといたから、幻聴が聞こえてきてしまったのかな。

 フィフィは何度か瞬きをして、小さく息をつき、また木に向き直る。

「はは、あはは。ごめんごめん。ここだよ」

 驚いてもう一度振り返ると、エプリアの顔だけが空中からにょきっと現れたのだ。

「きゃ、きゃああ!」

 エプリアの身体がない。

「どどどどどど、どうしたの?」

 怪我、怪我かな? 違う、え、あれ? え?

 驚きのあまり、フィフィは後ろに倒れ込み、勢いよくしりもちをついてしまう。どうすることもなく、パクパクと口を動かし、可能な限りこの真っ赤な瞳を大きく開いてエプリアの顔だけを見つめるより他なかった。微かに足と、喉を震わせながら。
 すると、エプリアの身体、も何の前触れもなく現れたかと思うと、ちゃんとその身体は、エプリアの足は、その胴体に首をくっつけたままに動き、慌ててフィフィの方へと駆け寄ってくるのだ。

「ご、ごめん。俺にはこれが当たり前すぎて、怖がらせるつもりはなかったんだ」

 何度か瞬きをしても、錯覚ではなく、ちゃんとその長身の胴体が姿を消すことなく、首より下が繋がったままであることに、フィフィは心底安心した。
 けれども大丈夫だと分かっても、未だバクバクと心臓は鳴り響いており、見開いた目もまた、すんなりと戻すことはできなかった。心と身体を落ち着かせるため、フィフィはゆっくりとした呼吸と瞬きを、エプリアにあまり大袈裟に映らない程度に、小さく繰り返した。

「立てる? ごめんね。透明薬を使ってたんだ」
「あ、あ、うん。エプリアの首が……繋がってるなら、大丈夫……」

 自分でも訳の分からないことを言いながら、半ば反射的に出された手を掴む。するとそっと優しくエプリアが立たせてくれて、呆然とする視線の先に、さっきまでなかったはずの、紺色のマントがエプリアの足元に落ちていたのだ。

「あ、そのマント……」
「ん? ああ、うん。コレにね、透明薬をかけて、マントを透明にして姿を隠してたんだ」
「…………?」

 まだ先ほどのショックからすぐには現実に戻れなくて、分からないままにパチパチと瞬きをすることしかできない。
 そんなフィフィに呆れるでもなく、むしろ気まずげに頬を掻きながら、エプリアが続ける。

「ほんと、驚かせてごめんね。透明薬は……本来は魔女の薬で、透明人間になる薬なんだ。だけど、しばらくずっと透明のままで、それだと逆に不便だからさ。こうやってマントにかけると、数分くらいだけだけど、マント自体が透明になるんだ」

 エプリアはマントをそっと拾うと、今度は窓を出さずにそのままそのマントをフィフィに被せてくれる。
 先ほどの透明の薬の材料の一種なのかもしれない。ほんのりとラベンダーの香りがする紺色のマントは、フィフィの足元まで届き、全身をすっぽりと覆い隠してしまうくらいに、フィフィには少し大きかった。

「待たせてごめんね。肌寒くなってきたから、このまま着てて。さ、戻ろう」
「う、うん。ありがとう」
「本当、驚かせてごめん」

 少しだけペースをあげて、また二人並んで、歩き出す。
 いよいよ、試験の準備に取り掛からなければならない。
 あれほどまでに遠かった魔女への未来が、あと、ほんの少し。
 そう思うと、それはフィフィの心をきゅうっとくすぐって。嬉し恥ずかしソワソワとするような感覚と、奥底で心臓がゆっくりと、けれどもいつもよりも大きく脈を打ち、冷静に試験自体への緊張をも感じさせた。

「フィフィ、大丈夫。きっとうまくいくよ」
「へっ、あ、う、うん」

 なんでだろう、やっぱりエプリアは心が読めるのだろうか。
 そんな風に思い、じとっとその瞳を探るようにみつめてみると、もはや定番ともなってきたエプリアのクスクスとした笑い声が、柔く、小さく、響くのだ。

「ははは、違うよ。フィフィはすごく、顔に出やすいんだよ」
「……?」

 そんな会話をしながら進んでいると、あっという間に屋敷の前へと辿り着いてしまった。
 フィフィは急ぎ準備にかかろうと、納屋を見据えたそのとき、突然にエプリアがその足の動きをピタリと止めたのだ。ずっと一緒に横を歩いていたものだから、フィフィもまた、反射的にその足を止める。その場所はちょうど、屋敷の庭に足を踏み入れる一歩前の位置であった。エプリアが立ち止まったまま、ポケットの中からごそごそと小さな袋を取り出すのである。

「はい。これ、ミス・マリアンヌから預かってたもの。フィフィ、助手をありがとう」
「……うん! フィフィもありがとう」

 その小袋を受け取ると、そのままエプリアはその小袋の上にひとつの小瓶を置くのである。

「……これは俺からのお礼。助手をしてくれてありがとう」
「え?」

 驚いて顔をあげると、エプリアがニコリと笑ってくれる。それはずっとみせてくれていた穏やかな笑顔ではなく、何かを振り切るように、無理矢理に思い切り笑うような、そんな笑顔。

「コウモリの巣だよ。さっき、とってきたんだ。必要以上に空気に触れないように、瓶にいれてる。八色蜘蛛の涙と一緒に使うと便利だから、これももらっておいて」

 もう一度、手元の小袋と、瓶に入れられたコウモリの巣を、みつめる。

「でも、フィフィがエプリアにお礼しないとダメなのに、なんで?」

 すると、そこにふよふよとわざとらしく飛んできたのはディグダ。

「よう、フィフィ。八色蜘蛛の涙、採れたのか? まあ、無理だっただろう。早いお帰りだもんな。まだ昼過ぎ。怖くて逃げてきたんだろう?」

 ニマニマとそう言うディグダにむっとして言い返そうとすると、それよりも前にエプリアの声が響く。

「フィフィは逃げたりなんかしない。立派な魔女だ。しっかりと俺をサポートして涙を自分で採った」

 驚いて、ディグダもフィフィも、エプリアの方を見る。
 すると、エプリアがフィフィの肩を叩き、大丈夫、とでもいうように微笑んで、フィフィに小さく耳打ちする。

「……コウモリの巣も、せっかくだから俺があげたのから使って。フィフィが自分で採ってきたやつは、記念に置いておくといいよ」

 エプリアの方を向くと、頷いてくれて。フィフィは一歩前に出て、ミス・マリアンヌからもらった小袋と、エプリアから貰ったコウモリの巣と。そこに先ほど採ってきた八色蜘蛛の涙の瓶を3つほどのせて、ふよふよと浮くディグダの方に差し出す。

「ちゃんと全部揃ったわ。約束よ、ディグダ。私と契約して、かぼちゃを動かして?」

 ディグダは真剣な眼差しで、フィフィが差し出す材料をじっとみつめ、腕を組み、ゆっくりと目を瞑る。そして、小さく息をついたかと思うと、フィフィにとって聞きたくない予想外の言葉を発したのだ。

「……ダメだ」
「え、なんて?」

 聞き間違いかと思い、フィフィは今朝のように、努めて明るく、ディグダに聞き返した。けれど、ディグダはフィフィが差し出した材料をじっと見据えたまま、やはり、変わらぬ答えを口にしたのだ。

「ダメだ」

 すると、もうフィフィは怒りを抑えられなくなってしまっていた。今朝の時の感情に任せて大声を出すようなものではなく、もっと身体の奥底から湧き上がる、ふつふつとした、怒りの方で。
 フィフィはどこか睨むような、普段では考えられないくらいに鋭い瞳で、ディグダを見つめていた。唇が怒りのあまりに震えそうになるのを無理矢理に抑え込み、叫ぶのではなく冷静に、その理由を聞き出そうと、声を発した。けれどそれは、唇の震えに打ち勝ってちゃんと言葉を外に放ったけれど、声の震えまでは抑えられなかったようだ。
 震えがちのその声は、いつものフィフィよりも低く、小さく、けれどもはっきりと、庭中に響いた。

「……ねぇ、なんで?」

 震えが混じっていても、その声は明らかに怒りの滲むものなのが、フィフィ自身はもちろんのこと、きっとディグダにも、傍に控えるエプリアにも分かっただろう。
 魔女見習いからの植物の妖精への問いに、ディグダは視線を材料からフィフィへと移すと、すぐに目を瞑った。その顔には先ほどまでのからかうようなものは感じられない。けれど、叶える気のなかったお願いへの交換条件の提示であったのならば、もっともっと、困ったり、罪悪感を感じた表情を浮かべるだろう。
 今のディグダにはまるでその様子はなく、むしろ真顔にも近かった。そして、短く息を吐き目を開いたかと思うと、組んでいた腕を解いて姿勢を正し、真っすぐにフィフィを見つめ返しながら、ディグダは答えた。

「お前は材料を自分で採ってきてない」

 

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