かぼちゃを動かして!⑫―フィフィの物語―
掌に戻ってきた、量の減って少し汚れたコウモリの巣の藁を、もう落とさないように再び右ポケットの奥へと突っ込む。
黒いフィフィの魔女服が揺れるのと同時に、左ポケットに入れていたラベンダーのポプリがその薫りを放ちながら、ポケットの中で動いたのが分かった。
真っすぐにディグダの方を見据えると、肩に手が添えられる。振り返ると、青い瞳と目があって、エプリアが微笑んでいた。
その表情は優しくも意地悪でもなくて、だけど、何故かこうなることが分かっていたかのような、自信ありげなもの。
そうしたらずっとずっと、エプリアのことを頼もしく思っていたのに、何だかほんのりと拗ねるかのような悔しさが混じってくるのだ。
「……エプリア……」
じとっとその青い瞳をみると、今度は少し意地悪げな表情の方。クスクスとした笑い声は、明らかに確信めいた何かが含まれていた。
「うん、別に心を読んだりはしてないよ。さ、行こう。足りないのはコウモリの巣と、ヤモリのしっぽと、白蛇の抜け殻であってる?」
「え、うん」
そう言われると意識がそっちにいってしまって、フィフィはどうやって採りに行こうかと、視線をまだ青い空へと向けながら考え始める。
……あれ? 空気に触れたらダメって、どうやってコウモリの巣をとるんだろう。わからないから……
「ヤ、ヤモリ……?」
コウモリの巣をどうやって採るかを考えながら、まずはヤモリを探そうとそう呟いてみて、首をふる。
ヤモリのしっぽをとるなんて、想像するだけで全身に鳥肌がたつ。捕まえるだけでも、気分が悪くなりそう。
フィフィは全身をブルリと震わせて、逃げたらダメだと自分に言い聞かすように、誰に何を言われたでもないのに、言い訳するかのように何度も何度も頷いてから、勢いよく言う。
「し、白蛇! 白蛇の抜け殻から……!」
これならば間違いなく、フィフィでも採りに行くことができるだろう。抜け殻を探せばいいのだから、苦手だけれど、蛇に触れたりしなくてもいいのだ。
そうしたら、ディグダがフィフィの顔の真ん前まで飛んできて、言うのである。
「……それは最後だろうが。やっぱりお前は馬鹿だなぁ。というか、夜が来たら八色蜘蛛が動くだろう? 普通は八色蜘蛛の涙からだろうが」
そう言われ、思わず反射的に手を頬に添えて、フィフィは青ざめる。
「確かにそうだわ。八色蜘蛛は夜に動くみたいだったし……」
それと同時にエプリアがすっと、フィフィの前に出てきたかと思うと、ディグダに向かって反論するのである。
「フィフィは八色蜘蛛の涙は本当に自分で採った。俺は片目分しかとってない。助手というよりも、普通に協力して採ったんだ。これはフィフィが採ったものとしてカウントするべきだ」
「え?」
何度か瞬きをして、ゆっくりと視線をあげる。すると、いつの間にかフィフィの顔の前にいたディグダが、わざわざエプリアの顔の前まで高度を上げ、二人は身体の大きさこそ違えど、目線の高さ同じに睨みあっていた。
「そんな嘘信じるわけないだろう? お前は知らないかもしれないが、フィフィは魔法が使えないんだ。残念だけど、俺は騙されな……」
「知ってる」
「は?」
「俺もフィフィが魔法を使えないのは知ってるよ。それで、俺も八色蜘蛛の涙を採るときは魔法を使わない」
すると今度はディグダが、特に不機嫌な時に出す声とぶすっとした表情で、反論するのである。
「いいや。絶対に嘘だ。フィフィが一人で八色蜘蛛の洞窟に行かなくてもいいように、俺の話に合わせて魔法を使わずに採ったって言ってるんだろう? 魔法を使わずに涙を採るなんてありえない」
「ありえなくない。俺はいつも、八色蜘蛛の涙を採ること自体に魔法は使わない……。格好悪いけど、フィフィのために正直に言う。洞窟の中の空間を動かすんだ。昼と夜を交互に……何度も。……時間の感覚を狂わせて、八色蜘蛛のあくびを誘発するんだ。……ランプの灯りとかを、地道に使ってね。だから、手作業で……普通に瓶に涙を採る……」
エプリアが俯きそうになりながらも、ぐっとそれを堪えて改めてディグダの方に向き直ったのが分かった。
一瞬ではあったけれど、唇を噛み、どこか悔しげな表情をもらし、すぐにまた普段通りに戻ったのをフィフィは見逃さなかった。エプリアがずっと、フィフィには秘密を明かすと、この涙の採り方は絶対に言わないでと言っていたのに、それをわざわざディグダに説明してくれたことがどれだけのことなのかが、全ての仕草から伝わってくる。
そうしたらもう一度、ほんのりと胸がドキドキとざわついて、フィフィは首を傾げる。もう、コウモリの巣のことは恥ずかしいなりに一旦気持ちが落ち着いたのに、変だなと思いながら。
「フィフィ!」
「は、はい!」
今度はディグダの声が飛んできて、フィフィは慌てて姿勢を正す。
ディグダの方をみるも、確かにフィフィの名前を呼んだのに、ずっとディグダはエプリアを睨んだままで、ちっともこちらを見ようとはしない。フィフィは本当に自分に話しかけられたのか、よくわからなくなる。
「な、なに?」
もう一度、確認のために声にだして問うと、ようやくディグダはフィフィの方を向き、問うのだ。
「お前、自分ひとりで全部材料をもう一度採ってくるって言ったよな!?」
「え、う……うーん……」
もしこのまま八色蜘蛛の涙を採りに行かなくてもいいのなら、こんなにも有難いことはない。
だけど確かに、ディグダにもう一度自分で採りに行くと約束してしまったから、色蜘蛛の涙ももう一度採りにいくべきなのかもしれない。
そう思い、フィフィは半ば諦めるように小さく息をついて返事をしようとしたところで、今度はエプリアの声が飛んでくる。
「フィフィ!」
「は、はい!」
しょんぼりと背を丸めたところで突然に名前を呼ばれたものだから、またもフィフィは反射的にぴしりと背筋を伸ばし、今度はエプリアの方を見る。
「自分で採ってこいとしか言われてない。いいか、賢くなるんだ。自分で採ってこいと言われたんだ」
自分で採ってこい、自分で採ってこい。うーん、自分ひとりで採ってきたのは、やっぱりコウモリの巣だけかも。それも、使えないやつだったけれど。
「う、うん。だから……」
けれど、フィフィの情けない返事はエプリアの眉を吊り上げさせた。エプリアは強い眼差しを向けると、フィフィのそれ以上の言葉を遮るように、首を振って止めたのだ。
「フィフィ、契約に関する言葉はしっかりと覚えておかないと。確かにフィフィはコウモリの巣を自分ひとりで採ってきた、と主張していた。だけど、ディグダは自分で採ってきた材料でないと認めない、としか言ってないし、フィフィも自分で材料を採ってくるとしか、言ってない。よく考えるんだ」
……自分で採ってくる。自分で、採ってくる。
ゆっくりとディグダに言われた言葉と自分の言った言葉を思い返す。
『お前は材料を自分でとってきてない』
『今度こそ自分で材料を採ってきてみせるから、その時は絶対に契約してかぼちゃを動かして!』
はっとして、顔を勢いよくあげてディグダの方を向いて叫ぶ。
「私、ちゃんと八色蜘蛛の涙は自分で採ってき……!」
「ダメだ!!!」
けれど、それをさらに上回る声とスピードで遮るのもまた、ディグダ。
「ダメだ。フィフィが自分で採ってくるということは、魔法を使わずにってことだ。だから、洞窟の中の空間を魔法で動かしてる時点で、それは……フィフィが本来ならば自分で採れない環境とみなされるから、ダメだ。俺が、判断をするから、俺の基準に従ってもらう」
「そんなの、めちゃくちゃだ。後からなんでも付け足すことができるじゃないか!」
ディグダの意地悪に反射的に言い返したくなったけれど、それよりも速くエプリアが凄んだ声で抗議してくれたので、その声にも、速さにも、そもそも抗議してくれたことの全てに驚いて、フィフィは目を見開く。
「……何とでも言え。でも、俺が契約するんだから、俺が絶対なんだ。……だけど、別に後からなんでも付け足して、絶対に条件をのまないなんて、思ってない。ちゃんとフィフィが自分で採ってきたら、契約もするし、かぼちゃだって動かす。それ以外も全部、試験のためにできることは手伝う」
「え?」
けれどディグダは、俯き気味にエプリアともフィフィとも視線を合わさずに、意地悪な言い方ではなく、普段何気なく二人で話すような、そんな言い方でそう言った。
そして、ゆっくりとフィフィではなく、エプリアの方に視線を合わせて、ディグダは姿勢を正して浮かび直す。
「……フィフィは魔法が使えない。だから、いいか? フィフィが自分で材料を採ってくる条件は、魔法が関与していないことだ。お前はずる賢そうだから、先に言っておく。……フィフィが主導で採るんだとしても、魔法が使えるお前が助手なんていうポジションで魔法を使って手伝ったら、それは即刻アウトにする」
「……ちっ」
元々フィフィはひとりで採りにいくつもりであったので、あまり驚きはしなかったものの、何故最初にエプリアがフィフィに行こうと言ってくれたのかが今になって分かって、逆にそのことにフィフィは驚く。
エプリア、手伝ってくれるつもりだったんだ。
ゆっくりと瞬きをしながら、目の前の植物の妖精と、兄弟子とをみつめる。どちらの言っていることも、聞くたびに正しく聞こえて、フィフィにはだんだんと、賢さと意地悪の境目が分からなくなってくる。
そうしたら、またディグダがわざとらしく声を大きくして、エプリアでもフィフィでもなく、近くの木の方を見ながら、叫ぶ。
「いいか? お前たちもだぞ! 魔法が関与したらフィフィが自分では採ってきてないとみなす。だから、全員、絶対に手伝ったらダメだからな!!!」
「え?」
そうしたら、ディグダの声に呼応して、木の影からたくさんの妖精たちが飛び出てくるのだ。
「何よ! ディグダったら!」
「そうよそうよ! 私たちはもう契約してるのに! それに、フィフィは魔力は持ってるんだから、契約したら別に自分で魔法使うのと変わらないんだからいいじゃないよ!」
「確かになぁ。ディグダ、あんまり意地悪しすぎたら……」
ポカンと口を開けて、フィフィは声がする方を見上げる。そこには既に契約したはずの、ここ数日、すっかりと姿を見かけなくなった他の妖精たちが、きっと全員。十一人全員、そこにいたのである。
姿を見せなくなる少し前から、みんな試験の話題になると困ったような顔をしてどこかへ飛んで行ってしまうから、フィフィでは試験を合格できないと、呆れられてしまっていたのかと思っていたのだ。
けれどそのうちの何人かの妖精たちと目があって、途端に、みんなが申し訳なさそうに、微笑むのである。
「ごめんね。ディグダが最後契約するまでは誰も試験のことを手伝ったらダメって言われてて……。でも、私たちが間違ってたわ」
「ええ。それに今日は……」
一人の妖精が何かを言い出したところで、ディグダがさらに叫ぶのである。
「ダーメーだ!!」
「「…………」」
シンと静まり返り、またどこかで風が吹き、木々が激しく揺れる。
次に沈黙を破ったのは、それまでじっと黙って様子をみていた、妖精のひとり。
「……俺もフィフィには悪いけど……ディグダの気持ちがわかるから。だから、俺は手伝わない」
「え?」
声がする方を振り向くと、そのまま黙り込んで俯いてしまって、視線があうことはなかった。その子の肩を叩くように、特段に陽気な性格の妖精の子が続き、優しくまじめな子までもが言う。
「確かになぁ。俺もそう思うよ。ごめんな、フィフィ」
「私も……今回はフィフィがどれだけ頑張っていても手伝えないかも。……本当に、ごめんね」
彼女もまた、切なげに瞳を揺らして、真っ先に屋敷の方へと飛んで行ってしまった。それに続くように、何人もの妖精が気まずそうにフィフィから視線を逸らし、その場を去っていくのである。
「…………」
その後ろ姿をみつめるのを、フィフィはとても寂しく思うのに、ここ最近はずっとひとりかディグダと追いかけっこするくらいだったからだろうか。引き止めようとは思わなかったし、引き止めることの方がおかしいとも、心のどこかで感じていた。
けれど、ふと目の前に視線を戻すと、ディグダとエプリアともうふたつ小さな影がそこには確かに増えていたのだ。まるで花をまとっているかのようにヒラヒラとした淡いピンクのドレスを着た、ブロンドのツインテールの美人な女の子と、ディグダにそっくりな服がそのままに黄色に変わって、トレードマークの三角帽子に外はねのボブがかわいらしい気の強そうな女の子がひとり。真っ先に声をかけてくれた子たちだった。
ずっとずっと、フィフィとかぼちゃを育ててくれた花の妖精の女の子と、契約している子たちの中でも特に面倒見の良い雷の妖精の女の子。
「……それでも、私は手伝うわ」
「私も!」
フィフィが瞳を揺らしながらディグダと対峙する二人を見つめると、花の妖精のフリーが振り返って、ふわりと笑う。
「今までごめんね。フィフィ」
そうしたら、フィフィは諦めきれないからこそ、心の奥底でハロウィンまでに揃えるのは絶望的だという想いに蓋をして、強気に振舞うことで無理やりに気づかないフリをしていたのに、それが素直に自分は今、ピンチなんだというところまで、受け入れることができるようになったのが、漠然と感じられたのだ。
そうすると少し、フィフィの心にゆとりと、最後まで諦めないことの意味が見出されて、微かでもしっかりとした希望が芽生えてくるのだ。
フィフィ、もしかしたら魔女になるのは無理かもしれないと思っていたけれど、もしかしたら最後まで頑張れば、魔女になれるかもしれない。
チラリと斜め前を向けば、エプリアがいて、エプリアもまたニコリと微笑んでくれる。
「俺も最後まで、手伝うよ」
けれどそれを遮るのはやっぱりディグダで、だけどもう、叫んだりなんてせずに、その声は普段話すような落ち着いたものに戻っていた。
「お前ら、俺の話、聞いてたのか? 魔法での関与は、禁止なんだぞ?」
すると今度は、雷の妖精のサディが、みんなを代表するかのように、それはそれは堂々と言ってくれるのである。
「もちろんよ! 魔法を使わなければ、別にフィフィの傍にいてもいいんでしょ!? 魔法を使わなくても手伝えることは、たくさんある」
その言葉に、行動に、フィフィの胸は嬉しさでいっぱいになり、じんわりと涙が滲みそうになって。フィフィはフリーとサディの方へと一歩近寄る。
すると、また魔女服のポケットの中のポプリが揺れて、フィフィの動きに合わせてラベンダーの香りが広がっていった。そして、ラベンダーのポプリのように香りや揺れる感触というのはないけれど、反対のポケットにはコウモリの巣が入っているのが強く、フィフィの意識に入り込んでくる。
次はフリーとサディが付きそうといってくれている。そして、今ポケットに入っているものは、ラベンダーのポプリは、本当にフィフィのお守りなのだ。何より、この魔女服はミス・マリアンヌが用意してくれたもの。わざわざ、試験の前に用意してくれた特別なもの。
それはまるで、ミス・マリアンヌがここにいなくても、見守ってくれているかのような、そんな温かさのあるお守りと服なのだ。フリーとサディが付きそうと言ってくれて初めて、フィフィはそのことに気づく余裕が生まれたのである。
そして、コウモリの巣は使えなくてもちゃんとフィフィ自らで採ったもの。それは一度手放してしまったけど、エプリアが拾ってくれた。失敗ではあっても、先ほどの勇気と藁を採ってこられたという事実は、次の糧になる。過去の自分の頑張りと、それを拾い、手伝うと言ってくれているエプリアとの信頼はちゃんと続いている。
きっときっと、次はもっと上手くいくはず。
フィフィ、自分で材料を採りにいくけれど、ひとりじゃ、ないんだ。
「ディグダ、私、ちゃんと難しいことは分かってる。だけどそれでも、最後まで諦めない。魔法が使えないのは事実だし、ズルはしない。でも材料を採ってくるから、ハロウィンが終わるまではちゃんと待ってて」
「……ああ。俺も本当に、お前が材料を全部揃えたら、契約するし、かぼちゃも動かすし、試験のために手伝えること、全部手伝うって約束する。この約束は絶対に守る」
「うん。約束ね」
まず、採りに行くのは先ほど採りにいったばかりの八色蜘蛛の涙。
それに必要なのは、納屋にしまっている箒と、部屋の机に大事に大事に置いているあの黒紫の特別な魔女帽子。
だって、私は魔法を使えなくても、魔女見習いの女の子だから。
2025 GW 4.20 open

🌸🐾ぽこの創作日記①🐾🌸
創作をはじめてから本気で書くのをやめようとしたことが3度あります。
そのうちのひとつは純粋に執筆作業に満足し、私生活で大変な時期であったので普通に何の迷いもなく卒業するつもりでした。
ただ、まだそのときはゲームのストーリー作成のお仕事から完全には抜けていなかったので、どなたかが復帰希望を下さって。
純粋に嬉しくて感動して。
大変な時期ながらに、書くのをやめないという選択をしました。
その後、子育てであまりにも忙しくなり、最後にひとつ記念に作品を書きたいと思っていたときにゆふまるさんに出会いました。
ゆふまるさんの絵をみた瞬間に物語が溢れてきて、そのときに初めて自分は書くのが好きだと気づけた気がしました。
それをきっかけに、母としてではなく自分としての時間を創作に使いたいと思い、書くのをやめない選択をしました。
それでも、書くつもりがあったものの、経済的にどうにもこうにもいかない時期があり、HPの継続自体が厳しい時期にぶつかりました。
けれど、いよいよ来年度のサーバー更新が難しいとなったときに、お仕事を回してくださった企業様がありました。
この数年、水面下で少しずつでも動いてはいたのですが、結果としてこのHPでご報告できるくらいのところまでたどり着けなかったのですが、あのときの臨時収入がなければHPを続けられていなかったと思います。
ですが、そこまでのピンチの時に臨時収入をHP運営に使うのか、生活の一部に回すのか。
それだけで悩みは晴れませんでした。
そんなときに戴いたのが、フィフィの感想だったんです。
タイミングとしては、偶然にも私が一番に不安いっぱいで、自信がないシーンを投稿したときでした。
いくら好きだからといっても、自分の実力ではな……と冷静に感じていたときに戴いた感想で、不思議と一番に自信のなかったシーンをとても褒めてくださる感想だったんです。
あまりにも驚いて、それ以上にその方のわざわざ感想をくださった優しさに感動して、内容もすごく嬉しくて。
臨時収入は臨時収入として、上手くいくかどうかではなく、好きなものに使う選択をしました。
それでも、自分の中で時期というのを決めていて。
好きだからこそ書くのはやめないながらに規模を縮小し、仕事の時間を増やすためにHPを諦めようとしたとき、絵本の出版のお話をもらいました。
辞めない選択を続けたからこそ得た、ひとつの夢が叶う瞬間と喜びでした。
絵本の感想をもらう度に、強く、活動は続けたいと本当に有難い意味で思わせてもらっています。
そして、一連の流れの中のひとつではありますが、私にとって、書くのをやめないという選択の中でフィフィの物語「かぼちゃを動かして!」は欠かせないものであったと思っています。
さらにいうと今、フィフィの続きを書く決断や、絵本の感想を戴いて絵を描き続ける決断ができたからこそ、完結作品も全公開していこうという選択肢を選べたかなと思っています。
それくらいに「かぼちゃを動かして!」もとても大切な作品のひとつなので、誰かの何かの楽しみに繋がることを心から祈って、GWの特別企画に合わせてブログを添えさせて頂きます。
改めまして、ご閲覧ありがとうございました!
ぜひ、完結まで。できれば続編や他シリーズまでご縁頂けたら嬉しい限りです。
よろしくお願いいたします🎃✨