オリジナル小説

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode2~アンナのカケラ

アンナのカケラ    先日買ったばかりのタイトなワンピースに身を包み、街を歩いていく。背筋を伸ばして、ヒールの音が程よく響くくらいに。  もうすぐ、とあるファッションショーの募集がある。事務 ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode1~モエのカケラ

モエのカケラ    友人との買い物。色鮮やかなワンピースが並ぶ中で、私だけ白いものを手に取る。  それはしっかりめの生地の上に薄い花柄のレースが被さった二重構想で、ウエストから太ももにかけて ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode 0~

  「今日でバイト最後だから、これ三波にやるな」  そう言って渡されたのは苦手な激辛フードの詰め合わせ。 「三波も激辛好きだったよな。今までありがとな」  その後、何て答えたのかはよく覚えて ...

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その扉の向こう側に~episode2~世界の子どもシリーズ―未来編―

その扉の向こう側に    2XXX年――……  突如、月が割れた。  巨大隕石が、月に衝突したのだ。  この衝突により、月の裏面が失われた。巨大な月の欠片は海へと堕ち、発見されることなく海底 ...

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その扉の向こう側に~episode1~世界の子どもシリーズ―未来編―

 その扉の向こう側に  2XXX年――……。  突如、月が消えた。  太陽の光の届かないこの世界で、月の存在は絶大だった。  全ての動力は月光が源となっており、昼を生きる時でさえ、夜に蓄積された月光エ ...

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ウグイスが鳴く夏に

   じっとりと汗が滲んでくる。張り付いたTシャツ。寝返りを打つと広がるムワッとした空気。意識が少しずつ、夢から現実へと引き戻されていく。  暑い。蒸し暑い。  そんな気持ち悪さを掻き消すか ...

私の達人

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私の達人

   いつもの帰り道。多くの人が足早に駅へと向かう中、一人のろりのろりと歩き進めていく。まるで、自分だけに違う時間が流れているかのように。  今日は久しぶりの定時あがりだ。来る日も来る日も残 ...

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