星のカケラ~episode2~アンナのカケラ
アンナのカケラ 先日買ったばかりのタイトなワンピースに身を包み、街を歩いていく。背筋を伸ばして、ヒールの音が程よく響くくらいに。 もうすぐ、とあるファッションショーの募集がある。事務 ...
星のカケラ~episode1~モエのカケラ
モエのカケラ 友人との買い物。色鮮やかなワンピースが並ぶ中で、私だけ白いものを手に取る。 それはしっかりめの生地の上に薄い花柄のレースが被さった二重構想で、ウエストから太ももにかけて ...
星のカケラ~episode 0~
「今日でバイト最後だから、これ三波にやるな」 そう言って渡されたのは苦手な激辛フードの詰め合わせ。 「三波も激辛好きだったよな。今までありがとな」 その後、何て答えたのかはよく覚えて ...
その扉の向こう側に~episode2~世界の子どもシリーズ―未来編―
2024/4/25 #SF小説, #ファンタジー小説, #世界の子どもシリーズ
その扉の向こう側に 2XXX年――…… 突如、月が割れた。 巨大隕石が、月に衝突したのだ。 この衝突により、月の裏面が失われた。巨大な月の欠片は海へと堕ち、発見されることなく海底 ...
その扉の向こう側に~episode1~世界の子どもシリーズ―未来編―
2024/4/24 #SF小説, #ファンタジー小説, #世界の子どもシリーズ
その扉の向こう側に 2XXX年――……。 突如、月が消えた。 太陽の光の届かないこの世界で、月の存在は絶大だった。 全ての動力は月光が源となっており、昼を生きる時でさえ、夜に蓄積された月光エ ...
ウグイスが鳴く夏に
じっとりと汗が滲んでくる。張り付いたTシャツ。寝返りを打つと広がるムワッとした空気。意識が少しずつ、夢から現実へと引き戻されていく。 暑い。蒸し暑い。 そんな気持ち悪さを掻き消すか ...