小説・児童文学

かぼちゃを動かして!㉕―フィフィの物語―【完】

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かぼちゃを動かして!㉕―フィフィの物語―

 

 フィフィの心とは裏腹に、あくる日はからりと晴れた、秋にしては温かい日だった。
 だからだろうか、鳥が嬉しそうにさえずり、どれだけ鍵をかけたって、窓からもう日付は変わったのだと言わんばかりに、日の光が勝手にフィフィに朝を告げるのだ。

「……………」

 もう声はガラガラで、喉がとても痛い。瞬きができないくらいに目が腫れぼったく、重たい。ヤモリの罠で負傷した二の腕がズキズキする。一晩中泣きじゃくったフィフィは、明け方くらいに、自分の意思に反して、プツリと意識が途絶え、眠ってしまった。
 到底、眠れるような心情ではなかったのに、一日中動き回ったから、きっと身体はクタクタだったのだ。いつもならば、傷はすぐに手当をするし、ここまで動き回った日は薬草風呂に浸かり、身体を温め、疲れをとるハーブティーを飲んで眠るのだけれど、そんなことを思いつく暇さえなければ、どれほどに時間があったとしても、何もする気分にはならなかっただろう。
 現に、八色蜘蛛の掃除を終えたフィフィは、案の定、全身が筋肉痛だ。例えば今からだって、筋肉疲労に効く薬草を塗り薬にして、塗っても構わないし、二の腕の傷は早く手当した方がいいに決まっている。それでも、フィフィにとって、もう何をしたって全てのことに意味がないからだろう、何もしたくはなかった。
 昨日はまともに食事をとっていないから、お腹はペコペコなはずなのに、何も食べたくなければ、キッチンに行く気にさえ、なれない。
 どんな顔をして、ミス・マリアンヌに会えばいいというのだろうか。
 正直、妖精のみんなとは、顔を合わせたくなかった。
 ゴロリとベッドに横たわったまま、フィフィは天井を見上げる。

「フィフィ、どうしたらいいんだろう」

 いきなり、生き方は変えられない。ミス・マリアンヌはきっと、フィフィを追い出したりなんてしないだろうけれど、このままずっと、屋敷に置いてもらう訳にはいかない。それはフィフィに限らず、誰だって、そうなのだ。いつか大人になって、みんな、いつかは巣立っていくのだから。けれど、フィフィには巣立ち方も、巣立つ場所も、見当がつかない。この容姿のフィフィが街で仕事を得ることは難しいだろうし、いつか恋ができるとサディとフリーはいってくれたけれど、現実問題、お嫁に行くというのもあまりあてにはできないだろう。
 仮に、そんないつかが訪れるとしても、そのいつかが来るまで、フィフィは生きなければならなくて、その術も、これからの目標も、何もかもを失ってしまったような気分だった。

『リンリンリーン』

 すると、窓の外から、鐘の音が鳴り響く。これは滅多にならない、玄関の鐘。だいたいが、手紙の配達で、この屋敷にわざわざ手紙がくるときは、本当にわざわざ森の傍の屋敷にまで届くのだから、重要なものの場合しかない。
 いつもならばすぐにミス・マリアンヌがでるのだけど、今日は一向にその気配がなく、鐘が鳴り続ける。

「マリアンヌさーん? マリアンヌさーん」

 とうとう、鐘の音が止まったかと思うと、おじさんの声が響きだし、フィフィはどうしても今日は部屋から一歩も出たくないのに、気になってしまって、つい、窓から外を覗いてしまった。
 すると、配達のおじさんはちょうど、フィフィの部屋の方を見上げていて、窓越しにフィフィの姿を捉えると、ニコリと微笑んで手紙を持ったその手をフィフィに向かって振ってみせた。

「よかった、フィフィちゃん。手紙だよ」

 フィフィは目を丸くして首を竦めるけれど、配達のおじさんの笑顔には敵わず、一歩も外を出たくないはずなのに、目があってしまったから、もう出ざるを得ない。わざわざ森の傍の屋敷まで来てくれたおじさんを、無視することができなかった。
 フィフィはそっと、まずは部屋の扉を開けるも、そこにはフリーとサディはもちろん、誰の姿もなくて、ほっと胸を撫でおろす。
 昨日は色々あったから、みんな疲れて眠ってしまっているか、こんなフィフィに呆れて、どこかへ行ってしまったのかもしれない。
 ツキンと胸が痛むのに気づかないフリをして、フィフィはそっと、なるべく物音をたてないように、階段を降りきる。

「…………」

 今からでもミス・マリアンヌが出てくれないかなと思うものの、シンと屋敷は静まり返っていて、何となく、今はフィフィしかいないのだろうなというのが感じられて、逆にそれならば、手紙を受け取りに行っても誰とも顔を合わさないから大丈夫かもしれないと、腹をくくる。
 そっと、ドアノブに手をかけ扉を開くと、笑顔のままのおじさんが手紙を持って、そこに立っていた。

「……ありがとう、ございます」

 わざわざ森の傍の屋敷まで手紙を届けてくれるこのおじさんは、フィフィのことを攻撃なんてしない、人間では珍しい、優しい人だ。上手く喋ったりはできないけれど、配達の度に、いつも窓から覗き込むフィフィにまで手を振ってくれるから、少しずつ、ミス・マリアンヌが留守の時に手紙を預かるくらいにまでは、顔を合わせられるようになっていた。

「いや、よかった。この屋敷は毎年、ハロウィンの前日から夜通しパーティーをするから、眠ってしまっているかと思ったけれど、フィフィちゃんが起きてたか。……でも、今年はいつものようにハロウィンの飾りはしてないんだね。あれかな、今年はハロウィンの夜にパーティーをするのかな?」

 おじさんはどうやら、日付を間違えているみたい。

「……えっと、ハロウィンは終わっちゃったから……今年は忙しくて飾りが間に合わなかったの」
「そうなんだ。この屋敷のハロウィンの飾りは凝ってるから、毎年見るのが楽しみだったのに残念だな。ああ、忘れるところだった、はい、お菓子あげるね」
「……え?」

 フィフィがためらうと、おじさんは遠慮していると勘違いしたらしく、ぎゅっと、半ば強引にフィフィにキャンディを握らせた。

「ハロウィンのお菓子だよ。当日に配達するのは初めてだったかな? 毎年ハロウィンの日に配達が重なったら、お菓子をサービスしてるんだ」

 フィフィはぱちぱちと瞬きをして、キャンディをみつめる。
 それじゃあよいハロウィンを、そう言って去ろうとするおじさんをフィフィは半ば反射的に、おじさんの配達鞄の紐をぎゅっと握って、引き留める。

「あ、あの! ハロウィンって……」
「ん、どうしたんだい? フィフィちゃん」
「あ、あの……。ハロウィンって昨日ですよね?」

 すると、おじさんはあはは、と可笑しそうに笑いながら、言う。

「そうか、ここは毎年、三十日から三十一日にかけて夜通しパーティーをするから、寝ぼけてるんだね。今日はまだ十月三十一日、ハロウィンだよ。可愛いフィフィちゃんにはおまけでもう一つキャンディをあげよう。……いつも薬をありがとう。君の薬で助かる者は多い。……街のハロウィンの飾りも面白いから、よかったら顔を出すといい」

 おじさんはもうひとつ、キャンディをフィフィの手に置いて、笑顔で手を振りながら、街の方角へと戻っていった。

「三十日じゃなくて、三十一日がハロウィン? 今日が、ハロウィンなの?」

 フィフィの小さな呟きは、風が流してはくれなかった。今日の空は澄み切っていて、風が全く、吹かないのだ。代わりに秋の寒さを感じさせないくらいにぽかぽかとした温かい太陽の光が、降り注いでいる。
 すると、ずっといなかったはずなのに、いつの間にかミス・マリアンヌがフィフィのすぐ傍に立っていて、瞳を揺らすフィフィへと歩み寄り、ぎゅっと力強く、抱きしめる。

「……フィフィ、ごめんね。毎年、嘘をついていたの。ハロウィンは街の人たちが森の方まで探検にくるから危ないと思って。屋敷から出ないように、みんなで話をあわせて、十月三十日がハロウィンってことにして、夜通しフィフィのお誕生日と合わせてハロウィンパーティーをするようにしてたの」

 フィフィはされるがまま、ミス・マリアンヌに抱きしめられ、その温もりを感じた。けれどすぐに、昨日あれほどに泣いたというのに、じわりと滲む涙が、ミス・マリアンヌの美しい魔女服についてしまうのが分かって、反射的に離れようとするけれど、ミス・マリアンヌはさらに抱きしめるその手に力を込めて、決してフィフィを離さなかった。
 だから、歯をカチカチとならしながら、フィフィは震える声で、問う。

「じゃ、じゃあ……本当は今日が……ハロウィンで……」
「ええ」
「……フィフィの誕生日は昨日で……」
「……ええ」
「……今日が……試験の日……」
「…………」

 ミス・マリアンヌがフィフィを抱きしめながら、その頭に頬をのせ、白銀の髪を撫でる。その手はとても優しいのに、どこか力強くもあって、それ以上をミス・マリアンヌは言わなかったけれど、十分すぎるくらいに、どれほどの想いを持ってくれていたのかが、分かった。
 魔女見習いは十三歳中に、魔女見習いの試験を卒業しなければならない。何故か今年は、ハロウィンという日付指定の、試験内容だった。日付は指定されるけれど、その代わりに人間を脅かすだけだから、例年よりはお題が優しいと、他の魔女見習いの子らが、口を揃えて言っていた。
 フィフィは胸の奥底がかっと熱くなって、もうミス・マリアンヌの服が濡れてしまうのを厭わずに、抱き着き返した。

 だからみんな、日付を跨いでかぼちゃを動かし続けるようにと、言ってくれていたんだ! だから試験内容が発表されて急に、ミス・マリアンヌが先に魔女の服を用意してくれて、ディグダが契約をやっぱりしないと、言い出したんだ!

 じゃりっと土を踏む音が響いて、そのまま、エプリアの声が続く。

「……ごめん、フィフィ……」

 ミス・マリアンヌの胸に顔を埋めたまま、フィフィは首を横に振った。
 エプリアはずっと、試験の本質に気づいた上で、それでも試験が何とか受けられるようにと、本当のことを言わずに付き合ってくれていたのだ。エプリアだけじゃない、フリーにサディ、他のみんなにディグダも。
 そうしたら、昨日あんなに大っ嫌いって言ってしまったのに、意地悪なはずの、植物の妖精の声が、続くのである。

「……別にお前が悪いんじゃない。……俺が魔女にさせたくなかったから、意地悪して……俺のせいで、試験が受けられなかっただけ」

 それはいつも通りのディグダの声。いつも通りの意地悪を装った口調。

 いつもすっごく意地悪で、だけど本当は全然、意地悪じゃないの。

 フィフィはミス・マリアンヌから離れ、声がする方を向く。そうしたら、他の妖精のみんなもそこにいてくれて、泣きながらサディとフリーがフィフィの頬に抱き着いてくる。
 だからもう、抑えきれなくなって、みんなの前なのに、フィフィは膝をつき、泣き崩れながら、叫ぶ。

「うあ、うああああっ。ごめっつ、みんな、ごめんね」
「だから、お前は悪くないって言ってるだろ!」

 目の前に、悔しそうに震える深い緑の瞳をした植物の妖精がいて、フィフィはさらに泣き声を強めて、言う。

「うあ、うわああああん。ディグダ、ごめんね。ごめん、酷いこと言って、ごめんなさい」
「っつ、本当に、お前は馬鹿だなぁ」

 ディグダの方をみると、馬鹿だなって言ってるのに、決して馬鹿にはしていなくて、ニカっと顔を崩して、笑ってくれていた。

「……魔女はすごく優しい生き物なんだ。……自分たちにとって、メリットがある生き物に対してはね」

 エプリアの言葉にボス・コウモリの話を思い出しながら、フィフィはコクリと頷いた。
 食物連鎖の中心にいるのが、魔女。助けられたものにとって、魔女はとびきりに優しく、見限られたものにとって、魔女はとても残酷な生き物なのだろう。
 それでも、八色蜘蛛は優しい魔女にだけ、角を預けてくれるのだ。
 すると、涙が止まったところで、ふよふよと植物の妖精が顔の真ん前まで来て、フィフィに真剣な眼差しで、問う。

「いいか、よく聞け。お前、魔女のミス・マリアンヌは好きか?」
「うん、大好き」
「じゃあ、ミス・マリアンヌじゃない、魔女協会の魔女は好きか?」

 フィフィは瞳を揺らし、ゆっくりと瞬きをして、言い切る。

「大っ嫌い! ……意地悪だから……」

 すると、ディグダがニカっと再び笑った。

「なら、人間は好きか?」
「嫌い。……人間も意地悪だもの」
「なら、さっきの配達のおじさんは? ……こいつのことは?」

 そう言いながら、ディグダの視線はエプリアの方を向いていて、フィフィもまた、エプリアの方へと視線を向けると、海のような深く青い瞳と目があった。フィフィはふっと頬を緩めて微笑み、ディグダに向き直る。

「……人間だけど、エプリアと配達のおじさんは好き」
「おう、じゃあ一番重要な質問だ」
「う、うん」
「妖精は好きか?」

 答えが当たり前すぎて質問されると思わなかったので、フィフィは目を丸くして、けれども自然と、笑顔が溢れてきて、心のままに、言う。

「大好き! ディグダもフリーもサディも、みんなのことも大好き! 妖精はとっても優しいから!」
「よしっ、おい、みんな!」

 ディグダの声に合わせて、全員が、パチンと指を鳴らしたかと思うと、フィフィとの契約を一気に解除する。

 そっか、もう魔女見習いでもないから、契約をする必要はないんだ。

 その様子をどこか寂しい気持ちで見守っていると、サディとフリーが、フィフィの頬に二人同時にキスを落とす。

「あのね、契約してたけど、私たちもみんなも、フィフィの魔力を一度だって貰ったことないのよ?」
「え、何で?」
「だって、そんなことしなくっても、友達だもの! 私たちは魔法が得意だから、ただ魔法を使って友達を助けるだけ! だからね、フィフィが魔女になるために契約をしたけど、別にそんなのなくたって、良かったんだ。フィフィが魔女だろうが人間だろうが、フィフィと一緒にいられることが嬉しいんだ!」

 フリーとサディの言葉に合わせて、他のみんなも微笑みながら頷いてくれた。またじわじわと、フィフィの胸の奥から熱いなにかがこみ上げ、涙が再び滲みだしてくる。するとそこで、ディグダがまたふよふよとわざとらしくフィフィの前を旋回するように飛び、ツンとした口調で、フィフィに泣く間を与えずに言うのだ。

「ほら、いつまでぽけっとしてるんだ。行くぞ!」
「へ? どこに?」

 今度はエプリアが、フィフィをそっと抱き起しながら、いかにも男の子というような、ニッと勇ましい笑みをみせる。

「いいかい、フィフィ。試験じゃないとハロウィンに人間を脅かしたらいけないっていう決まりはない」

 フィフィがパチパチと瞬きをすると、ミス・マリアンヌの声が続く。

「そうよ~? ハロウィンはこれからが本番だからね★」

 フィフィは驚いて、一度ほど大きく瞬きをした。けれど、フィフィの中でもう答えは決まっているのだ。フィフィはどこか、決意ある真剣な眼差しでみんなの顔へと視線を配り、ぎゅっと表情を引き締めて、言う。

「ううん、人間は脅かさない」
「……フィフィ」

 悲しげにこちらをみるフリーとサディに、フィフィもエプリアとディグダを真似て、ニッと勇ましく笑ってみせる。

「人間は魔女たちが脅かすから。だから私たちが脅かすのは魔女よ」

 エプリアとディグダが一瞬ほど目を丸くして、けれども二人同時にやっぱりニッと笑いながら、声を被せる。

「「名案だ」」

 すると、ディグダがフィフィに向き直ったかと思うと、いつものように足を組んで、片目を瞑りながら、得意げな声を響かせるのである。

「さ、お前がリーダーだ。最初の指示はなんだ?」

 だからフィフィも、あえてディグダのように得意げに、エプリアのように堂々と、心からの笑顔で指揮をとる。

 

 

「みんな、かぼちゃを動かして!」

 

 

 


🦎🐍🦇💧🌈🕷🧹🎃あとがき🎃🧹🕷🌈💧🦇🐍🦎

後にも先にも、フィフィが魔女として帽子を被ることができたのは試験のために駆け回った一日だけです。

作品を創る際、私は”生きる”というのを軸に作品にあわせたテーマを織り交ぜながら書くことが多いです。
ですがこの「かぼちゃを動かして!」に関しては”生きる”ではなく”生きていく”というのを軸にして書き上げました。

フィフィは魔女になれなかったのか、それとも、魔女にならなかったのか。

その判断はお読み頂いた方に委ねるものとなります。
この答えは作者である私自身も分からない、フィフィしか知らないものになるからです。

ですがその答えがどちらであっても、フィフィにとってこれから先を”生きていく”とき、必ずこの魔女として帽子を被った一日が欠かせないものになると思います。

どんな想いでマリアンヌがエプリアを呼び出し
どんな想いでディグダが契約をしないと言い
どんな想いでフリーとサディが友達として付き添い
どんな想いでエプリアが最後まで手伝ったのか

残酷にもそれが本当の意味で伝わるのは、フィフィが魔女ではなく、14歳の少女としてハロウィンを迎えたときになります。

これがSFの世界だろうが、ファンタジーの世界だろうが、現実世界だろうが。
どこの世界であったとしても、人は自分が望む人生を歩めようが歩めまいが、命ある限りそれでも”生きていく”ことになります。
逆を言えば、自分が望む人生を歩めようが歩めまいが、それぞれの世界の食物連鎖の中で命が限いてさえいれば、”生きていく”ことができるのです。

ですが感情を思えば、環境を考えれば、素直に「うん」と言えない時もあるのが知能や感情をもつ生き物の特徴でもあると思います。

賢くなるってどうやって?
馬鹿だなぁって本当に?

ただフィフィは、この二つの疑問を持ちながら素直に進んだからこそ、生涯でかけがえのない魔女として帽子を被るチャンスを逃しませんでした。

泣きながら走りまわったあの大変さと、ずっと被りたかった魔女の帽子を被る愛おしさ。

たった一日でも魔女として魔女の薬の材料採取をする体験は、魔女としてだけでなくフィフィの経験として人生に深く刻まれます。そしてその経験が促す成長は、みんなの想いの全てをハロウィンの日に受け取らせることへと繋がります。

それらがあるからこそ、フィフィにとってこの特別な黒紫の魔女帽子は、フィフィが一人の少女として歩むのであっても、叶わなかった憧れではなく、大切な思い出の品として残せるのだと思います。

受け取ることができた誰かの優しさや、かけがえのない体験、大切な思い出の品。
それらは、これから先を”生きていく”自分の背中を押してくれるものだと思っています。

はるのぽこ

 

 

かぼちゃを動かして!

 

Fin

 



 

🦇🧹🐍

💧🕷🌈

 

ちゃ

 

 

はるのぽこ
フィフィは「かぼちゃを動かして!」で終わらせるのがいいと思って、止めていました。ですが物語としてはフィフィの進まなかった人生みちというのは、フィフィは知りようがないために、魔法に関する伏線やその他諸々、謎を残している状態になります。
ただ私にとってひとつの大切な作品であるのに、その残した謎の部分を力不足で書ききれなかった未熟な作品だ的に言われるのは嫌で。悩んだ結果、続きを書くことに致しました🧹本当は3部作として構成は作り込んでいたので、それもアリかなと、作品が大切だからこそ気持ちが動きました🕷🌈💧
さすがに、余韻と蛇足の境界線は好みもあると思うのですが、書き上がってみてからでないと、どちらになるのかは分かりません。ただ、現時点で心の中に思うことがあるのならば、私自身も帽子を被る機会を逃してはいけないなと思っています🖊
このあと、かぼちゃを躍らせて!に入る前に番外編が2本と秘密のprologueのご用意があります🎃
そちらもぜひ✨
……ちなみに、かぼちゃを動かして!を全話お読みいただいて、エプリア派とディグダ派、どちらになりましたか?✨
第2部以降、そちらもぜひお楽しみに🎃

 

番外編につづく

 

 

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フィフィの物語

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