小説・児童文学

短編小説や児童文学がお楽しみいただけます♪
それぞれ一覧もご用意しているので、こちらもご利用ください✨

短編小説:はるぽの物語図鑑

児童文学:フィフィの物語

コラボ作品:星のカケラ

お縁描き堂・rie

小説・児童文学

星のカケラepisode0~まだ小さいカケラ~

2024/11/20  

星のカケラepisode0~まだ小さいカケラ~   「今日でバイト最後だから、これ三波にやるな」  そう言って渡されたのは苦手な激辛フードの詰め合わせ。 「三波も激辛好きだったよな。今まであ ...

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陽によう

陽ようによう    炊飯器のスイッチを押す。  それを合図にグラスに注ぐのは、少し度がきつめのアルコール。  窓越しに日の光が差し掛かり、炊飯器が仏のごとく、輝きを放つ。  その光景を眺めな ...

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かぼちゃを動かして!⑧

かぼちゃを動かして!⑧    バクバクと速くなる心臓に反し、意識的に呼吸をゆっくりとすることで冷静さを保つ。  フィフィが何度瞬きをしても、その黒い物体は見間違いなんかではなく、確かに生き物 ...

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まわる、コーヒーカップ―旋―

まわる、コーヒーカップ―旋―   ※一話完結「めぐる、メリーゴーランド―螺―」と対の物語になります。まだそちらをお読みでない方は、―螺―からお読みくださることをお勧めします! 「めぐる、メリ ...

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めぐる、メリーゴーランド―螺―

めぐる、メリーゴーランド―螺―   『ここは運命の螺旋階段。登りついたその先に、あなたの人生みちがあります』    通された扉の向こうには、仄暗い一本の道が続いている。  その道を ...

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かぼちゃを動かして!⑦

かぼちゃを動かして!⑦    エプリアは前方の洞窟をじっと見つめたままで、あまりにも真剣なその様子に声を出していいのか分からずに、フィフィはコクコクと無言で頷いて返事をした。  すると、フィ ...

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私の新しい城

私の新しい城  玄関から順に、確認の意味でゆっくりと歩き出す。  下駄箱はないから、パンプスやスニーカーを隅にぎゅっと並べて、正方形の本当に靴を履いて脱ぐだけの小さなスペースが、私の新しい城の入り口。 ...

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かぼちゃを動かして!⑥

かぼちゃを動かして!⑥  風がやむと、木々の揺れる音さえもがフィフィたちの周りから消えていく。するとそこに残るのは、当たり前のように静寂な時間で、フィフィが今最も避けたいもののひとつであった。  あま ...

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私の散歩コース

私の散歩コース   「やあ、おはよう。今日も来てくれたんだね」  彼が今日も私に声をかけてくれる。もうすっかりと、彼の吐く息が白く染まり始めて、気が付けば私たちが歩く道には紅葉が多く散らばっ ...

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かぼちゃを動かして!⑤

かぼちゃを動かして!⑤   「八色蜘蛛って、あの洞窟のですか? また面倒な……」  すぐ傍で息を飲むフィフィを余所に、エプリアとミス・マリアンヌは会話を続けていく。 「お願いよ~。私は夕飯の ...

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