#読み切り小説

オリジナル小説

かぼちゃを動かして!①

  かぼちゃを動かして!①   「ねぇ、もう十分でしょ? いい加減、かぼちゃを動かしてよ!」 「まだまだだね。ちっとも顔が怖くない」 「どうして!? これ以上、どう怖くしろっていう ...

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放課後に降るサイコロの雨

   サイコロを、振る。  手から零れ落ちた瞬間に、その小さな箱は机の上に跳ねて、さらに勢いを増して床へと転げ落ちていった。  視界に映りこむのは赤いひとつの点。 「いち」  しゃがみこんで ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode4~

シホのカケラ    カーテンの隙間から日の光が差し込み、しほに朝を知らせる。ゴロリと寝返りを打ち、いつもより少し怠い身体に夢うつつの状態から現実へと引き戻される。 「なんか、いつもよりしんど ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode3~シホのカケラ

シホのカケラ    大学内のカフェテラスに腰掛け、芝生広場を行き交う自分と同じ学生たちをぼんやりと見やる。時折、姉妹幼稚園の子どもたちが走り回ったりして、賑やかな笑い声が耳に心地よい。  手 ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode2.5~守りたいカケラ―sideヒロandセト

星のカケラ~episode2.5~守りたいカケラ―side ヒロ     まずい。流石にやり過ぎた、と浩は思う。  今時あんなコメディ映画のようにオレンジを箱ごと転がす奴なんていないだろう。 ...

お縁描き堂・rie

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星のカケラ~episode2~アンナのカケラ

アンナのカケラ    先日買ったばかりのタイトなワンピースに身を包み、街を歩いていく。背筋を伸ばして、ヒールの音が程よく響くくらいに。  もうすぐ、とあるファッションショーの募集がある。事務 ...

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